2×4は40年以上の実績 加工拠点増設も検討 エム・エイチ・シー・ランバー

エム・エイチ・シー・ランバー(愛知県豊橋市、彦坂昇二社長)は、総合建設業の丸昇彦坂建設(同)グループの一員として、2×4パネルの加工販売を手がけている。商圏は本社から100㌔圏内の愛知県と静岡県。加工量は月間約2500坪で、分譲及び注文住宅が3分の2を占め、残りは集合住宅向けとなっている。SPFを主体とする製材品の取扱量は同1500~1800立方㍍。顧客は、地方ビルダーや工務店、ハウスメーカー、商社、問屋など。

丸昇彦坂建設グループの分社化に伴い1996年に設立されたが、グループでは40年以上前の72年から2×4事業を手がけている。このため、住宅及び施設の建設全般に関して豊富なノウハウがある。2×4工法による住宅資材販売のほか、工法提案、設計支援、工程管理なども可能で、顧客から頼られる存在となっている。

同社は顧客と密な関係を構築することを最重視しており、価格競争には加わらずに地道に商圏を拡大してきた。ここ数年、加工量は安定しているという。

同社では、中・長期的な企画として今後2×4加工拠点を2カ所程度増設するべく、検討を進めている。輸送コストやリスク分散が課題になってきたためで、彦坂社長は「顧客の近くで加工する環境を整備し、将来の業容拡大にまでつなげたい」と話している。