2008/10/16 東日新聞掲載
掬水PFI代表の団体落札
東部学校給食共同調理場整備
豊橋市再入札でも応札1 異例の決定
豊橋市は15日、東部学校給食共同調理場整備・運営事業について、PFI事業のマネージメント会社である掬水PFI(福井県福井市)など6社グループが落札した、と発表した。6月の入札の際にこの1グループしかなく、取り止めて9月に再入札公告したが、同じようにこの1グループしか応札がなかった。異例だが、検討の末、正式に決定した。来月中に仮契約を結び、12月会議での議決を経て正式に契約する。
掬水PFIを代表企業とするグループは山口晃建築設計事務所(豊川市)▽吉川建設(飯田市)▽丸昇彦坂建設(豊橋市)▽三菱電機ビルテクノサービス(東京)▽東海食膳協業組合(豊橋市)の計6社。設計から建設、施設の管理運営、配膳まで一体的に行える企業グループ構成になっている。
再入札では、一般の入札予定価格に当たる責務負担行為の設定額こそ69億1000万円に据え置いたが、高騰する鋼材、燃料費に対する単価スライド条項(値上がりリスクに対し市、業者の双方が協議して負担)を新たに加えるなど、譲歩した。
さらに1者入札を取りやめる規定も削除して対応し、今回の決定に至った。正式契約後、ただちに基本設計、実施設計に入り、来年6月ごろ着工。10(平成22)年2月完成、4月供用開始をめざす。15年間管理運営する。
北部学校給食共同調理場は北部、石巻、中部など中学校分、計食分をまかなっている。72(昭和42)年に開設され34年が経過。老朽化が進み、改築の時期を迎えた。
そのため施設設計から管理運営まで一括して請け負うFPI方式の採用を決め、準備を進めてきた